酢は、昔から人間の健康増進に良いといわれています。
昔から、人類と酢の関わりは古く、一説には一万年前とも言われています。酢は調味料だけではなく、人間の健康増進に良いといわれてきました。日本で最近、酢を積極的に利用し健康管理に努めようとする人が増えており、最初に注目されたのが発酵熟成酢である黒酢です。黒酢には玄米や大麦を天然発酵し長時間熟成させているので、天然の有効成分が豊富に含まれています。クエン酸を豊富に含むといわれるもろみ酢も黒酢と並んで人気がある酢の一つです。また、世界各国で酢を食用に、健康増進に活用している例は、枚挙にいとまがないのですが、その中でも有名なのが、中国の香醋(香酢)です。最近日本でも大変ブームになっています。こうした酢をベースにした商品の市場は拡大の一途をたどっています。
ご存じかもしれませんが、酢には大きく分けて2種類あります。それは現在ではほとんど見かけることが少なくなった石油から合成された酸に水を加え、調味料や甘味料を添加した「合成酢」と、米、麦、果実などの自然の材料を熟成発酵させた「醸造酢」です。 勿論人間の健康に良いのは、醸造酢です。合成酢は、調味料程度の効果しかありません。この醸造酢の方が現在では主流になっています。
健康に良い酢の種類としては、玄米や大麦を天然発酵し長時間熟成させているので天然の有効成分が豊富に含まれている黒酢、沖縄の地酒「泡盛」を作る過程で残るもろみ(酒かす)から抽出して作るもろみ酢、リンゴの果汁を発酵・熟成させて作るリンゴ酢などがあります。
酢の健康ブームの火付け役となった黒酢ですが、本来「黒酢」とは、鹿児島県姶良(あいら)郡福山町でおよそ200年前から独自の製法で作られている酢のことを指します。黒酢の特徴は、なんといってもその発酵・熟成期間が長いことです。米酢はたいてい3ヵ月前後で作られるのに対して、黒酢は1〜3年間もの長い時間をかけて、発酵、熟成されます。さらにこの工程をすべてひとつの壺の中で行うという方法は、世界でも珍しい作り方です。
最近よく見かけるようになったもろみ酢ですが、その歴史は意外にも浅いようです。もろみ酢は、沖縄の地酒、泡盛と深く関係があります。泡盛は米(タイ米)と黒麹を合わせて発酵させ、できたもろみを蒸留したものです。一方、もろみ酢は泡盛を蒸留したあとのもろみ(酒粕)から抽出したものになります。実は、この泡盛のもろみはこれまで多くが捨てられたり、豚の飼料にされていたそうです。しかし、近年注目されているクエン酸を豊富に含むことがわかり、その価値が見直されてきました。今では健康食品としての開発に、力が入れられています。
酢の種類はこれぐらいにして、酢の効能としては防腐殺菌作用、食欲増進作用がよく知られていますが、近年では、酢が血液の流れを良くし、血圧を正常にして免疫力をアップさせる効果も期待でき、成人病の予防に有効であることも明らかになってきました。血液がドロドロになると、必要な酸素・栄養・血液が身体のすみずみまで行き渡らなくなってしまいます。それにより、脳の働きが鈍ったり、脳梗塞などの成人病の原因になることも考えられます。また更年期障害では、自律神経失調により血管が拡張したり、反対に血液循環がスムーズにいかなくなって、手足が冷えるといった症状が現れるケースもあります。そんな現代社会において、飲むだけで血管を若返らせ、血液をサラサラにしてくれる酢の効能が、今再び注目され始めています。また、疲れた時には、酸っぱいものが身体によいと昔からいわれているように、酢にはスポーツ(スポーツ)や日々の仕事の疲れを解消したり疲れが溜まるのを防いでくれる効果があります。健康な人の身体は弱アルカリ性に保たれていますが、激しい運動(スポーツ)の後や、いくら寝てもなかなか疲れが取れない人は、身体の中が酸性になっている可能性があります。これは、「乳酸」という物質が溜まるために起こるケースで、酢にはこの乳酸を分解する働きがあるといわれています。また、酢にはその前に乳酸が溜まるのを防いでくれるので、普段の生活の中で積極的に酢を取るように心がけ、疲れやストレスに負けない健康的で活力に溢れた身体つくりを目指しましょう!